唾液の力で健康維持

今回は「唾液」についてお話します。


 高齢になると、おしゃべりの機会が少なくなったり、お薬の副作用で、唾液の分泌量が減 少し、口の中が乾燥しやすくなります。唾液は、一日に約1〜1.5リットルほど分泌され、口腔内を清潔に保つ自浄作用があり虫歯の予防や口臭予防につながり、食べ物をスムーズに飲み込むために、必要不可欠です。唾液分泌低下は、口腔乾燥になり、唾液による殺菌・粘膜保護作用が低下、口腔内が汚れやすく、嚥下機能低下にもつながります。

1) 口腔ケアを行い、口腔内を清潔に保ちます。歯ブラシをすることで、刺激により口腔内が潤います。  


2) よく噛んで食べること。よく噛むことによって唾液の分泌量は増えて、潤います。食事のときは、「一口、30回」を目標にしっかり噛んで食べましょう。


3) 唾液腺のマッサージ唾液は、主に耳下腺、顎下腺、舌下腺、という顔のまわりに分布する唾液腺から分泌されます。食事前に行うと、口腔体操と同様に唾液の分泌が促進され、食事が食べやすくなります。

唾液腺マッサージ

食前に行うとより効果的です!

 毎日習慣付けると、口の機能が高まり、口11月29日㈯午後2:00腔乾燥のある方は、緩和されるだけではなく、出てきた唾液を飲み込むことで、嚥下のちょっとした訓練にもつながります。


歯科衛生士 丸山みどり

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