★ 12月5日 ★

 意外と知らない家庭内での感染対策

 毎年冬場に猛威を振るうインフルエンザやノロウイルスについて、当院の内科医 山本昭彦医師がお話をしました。今回は、病気の基礎知識から具体的な症状の説明、感染症にかかってしまった場合の対処法、そして、日頃からできる予防対策など多くの話題を取り上げました。

 インフルエンザやノロウイルスの感染予防としては、うがい・手洗い、消毒、マスクの使用、ワクチンの接種などがあります。また、インフルエンザやノロウイルスに感染した際にそれらを周囲に広げないよう配慮することも、感染の拡大防止に重要なことです。

 感染予防策のーっとして、手洗いの方法や嘔吐物の処理方法を紹介しました。一番盛り上がったのは、手洗い体験です。特殊な薬液を手に塗り、いつも通りの手洗いをします。そしてブラックライトという医療機器に手をかざすと、洗い残しの場所を確認できるというものです。爪の際や親指の付け根など一つずつポイントを抑えながら、正しい手洗い方法を解説しました。手洗い体験では、ご参加いただいた方の笑顔もみられ、 終始なごやかな講座となりました。

 参加者の方からは、「手洗いの重要性がわかった」「インフルエンザの時期なので大変参考になった」 など、多くの感想をいただきました。

★ 12月19日 ★

早期胃癌に対しての内視鏡検査と治療について

~ピロリ菌治療を含めて~

 胃癌の早期発見について、当院の消化器科石井直樹医師が、内視鏡検査を中心としたがんの早期発見の有用性をはじめ、がんの予防や治療法についてお話をしました。また、近年胃癌との関連で指摘されるピロリ菌(正式名:ヘリコバクター・ピロリ菌)について、その感染経路や検査方法、治療方法に加え除菌治療の副作用などについて分かりやすく解説しました。

 現在では内視鏡治療が大幅に進歩しており、がんの早期発見により、開腹手術をせずに内視鏡下で治療することが可能となっています。一方で、初期のがんは自覚症状がほとんどないため、胃癌の早期発見、早期治療につなげるためにも、定期的に内視鏡検査を受けていただくことが大切であるとの説明がありました。 説明の中では普段は見られない内視鏡検査の写真や動画もあり、実際のお腹の中の映像に皆さん驚いていらっしゃったのが印象的でした。 講演後、参加者の皆様からは多くのご質問をいただきました。

 

今後も地域の皆様方が興味をお持ちの内容をテマとして取り上げながら、健康増進の一助としていただけるよう努めてまいります。また、是非とも多くの皆様方にご参加していただき、健康増進に対する意識の向上に役立てていただければと思っております。

 

健康教室係 医事課 清水あゆみ

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