暖かい陽気となってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

 春は様々な植物が芽吹き、成長を始める時期ですね。この四季の変化は人体の生理機能と密接に関係していると東洋医学では考えられているそうです。

  ~「春の皿には苦味を盛れ」~

 

春に旬を迎える野菜には強い香りや独特の苦みを持つものが多いです。 上記の言葉のように、日本では古くから春野菜特有の香りや苦みは心身に刺激を与え、身体機能を活発化させる働きがあるといわれてきました。この苦みの成分はポリフェノールやサポニンによるもので、味覚を刺激し胃腸の働きを活発にする作用や細胞の新陳代謝を活発にする働きがあります。 

  春野菜には他にもビタミンや鉄分などの微量元素なども多く含まれています。体がその季節ごとに必要としている栄養分をたっぷりと蓄えているのが旬の野菜です。近年ビニールハウスなどでの栽培技術が発達し季節感が失われつつありますが、できるだけ旬を意識して、春には春の、美味しく栄養価が高くなる野菜を食卓に乗せてみてはいかがでしょうか?

 春野菜らしい味覚を楽しむためには、せっかくの苦味や香りを失わないようにほどよく調理するのがポイントです。できるだけ新鮮なうちに調理したり、アクを抜きすぎないようにしたりして、 苦味や香りを生かす工夫をしましょう。 


 (旬Board http://syunneta.com/syunhozon/haruyasaik/

(お天気レシピカレンダー https://www.bioweather.net/recipe/

管理栄養士  川里明子 

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